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実践講座 知っておきたい褥瘡治療・3
デブリドマンと局所陰圧療法の治癒促進作用
Debridement and negative pressure wound therapy promote the wound healing in pressure ulcer
三浦 孝行
1
,
館 正弘
1
Takayuki Miura
1
,
Masahiro Tachi
1
1東北大学大学院医学系研究科形成外科学分野
1Department of Plastic and Reconstructive Surgery, Tohoku University Graduate School of Medicine
キーワード:
デブリドマン
,
局所陰圧療法
,
褥瘡
Keyword:
デブリドマン
,
局所陰圧療法
,
褥瘡
pp.609-614
発行日 2016年7月10日
Published Date 2016/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552200651
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はじめに
創傷治癒過程を円滑に進行させるために必要な要素としては,創傷治癒を阻害する要因を取り除き,創傷治癒が進むような環境を整えることが重要である1).褥瘡治療において,前者は褥瘡発生要因や壊死組織の存在,感染の合併,糖尿病などの基礎疾患であり,後者は適切な滲出液の管理,栄養状態の改善などが挙げられる.
本稿では局所治療のうち,壊死組織除去(デブリドマン)に関する各種方法と肉芽形成促進作用に優れた局所陰圧療法について解説し,創傷治癒過程の各段階に行われる治療の実際について述べる(図1).
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