Japanese
English
症例報告
外傷性肩関節後方不安定症に対する後方Bankart修復術後のリハビリテーション
Rehabilitation after Bankart repair for traumatic posterior instability of the shoulder joint
辰田 明紀
1,2
,
平本 真知子
1,2
,
松井 知之
1,2
,
東 善一
1
,
小林 靖典
1
,
三木 茂樹
1
,
宮崎 哲哉
1
,
横田 祥吾
1
,
畑林 大貴
1
,
岩崎 一真
1
,
古川 龍平
3
,
森原 徹
1,2
Akinori TATSUDA
1,2
,
Machiko HIRAMOTO
1,2
,
Tomoyuki MATSUI
1,2
,
Yoshikazu AZUMA
1
,
Yasunori KOBAYASHI
1
,
Shigeki MIKI
1
,
Tetsuya MIYAZAKI
1
,
Shogo YOKOTA
1
,
Daiki HATABAYASHI
1
,
Kazuma IWASAKI
1
,
Ryuhei FURUKAWA
3
,
Toru MORIHARA
1,2
1丸太町リハビリテーションクリニック
2洛和会京都スポーツ医科学研究所
3洛和会丸太町病院整形外科
キーワード:
肩関節後方脱臼
,
肩関節後方Bankart修復術
,
リハビリテーション
Keyword:
肩関節後方脱臼
,
肩関節後方Bankart修復術
,
リハビリテーション
pp.364-370
発行日 2022年3月15日
Published Date 2022/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202620
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要旨 症例はアメリカンフットボールのブロックで受傷し,外傷性肩関節後方脱臼と診断され肩関節後方Bankart修復術(arthroscopic posterior Bankart repair:APBR)を施行した2例であった.APBR後のリハビリテーションでは,術後プロトコルを作成し実施した.ポイントは修復した後方関節唇へのストレスを考慮した関節可動域練習(range of motion exercise:ROM ex)と,再脱臼の予防を目的とした動的安定機構を高めるための筋力強化練習の2つとした.ROM exでは修復部へのストレスが少ない外転運動や外旋運動から開始し,6週以降から修復部へストレスが生じる屈曲運動や内旋運動を実施した.筋力強化練習では,術後早期から等尺性収縮を利用した運動を実施し術後の廃用予防を図った.また,前鋸筋や棘下筋などの腱板の作用による再脱臼の予防に着目して筋力強化練習を実施した.その結果,2例ともにROMと徒手筋力テストについて,リハビリテーション終了時に左右差は消失した.2例とも再発なく競技復帰できた.
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