Japanese
English
特集 慢性疼痛とリハビリテーション
物理療法と運動療法
Physical agents and therapeutic exercise
庄本 康治
1
Shomoto Koji
1
1畿央大学健康科学部理学療法学科
1Department of Physical Therapy, Faculty of Health Science, Kio University
キーワード:
TENS(経皮的電気刺激)
,
超音波治療
,
レーザー治療
,
牽引治療
Keyword:
TENS(経皮的電気刺激)
,
超音波治療
,
レーザー治療
,
牽引治療
pp.483-492
発行日 2016年6月10日
Published Date 2016/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552200617
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はじめに
米国理学療法士協会(American Physical Therapy Association;APTA)は,物理療法を電気治療的物理療法(electrotherapeutic modalities),狭義の物理療法(physical agents),力学的物理療法(mechanical modalities)に分類している1).APTAでは,物理療法は運動療法などの他の治療と組み合わせるべきであり,物理療法だけによる治療が明らかによいという証拠がなければ単独で使用すべきでないとしている1).本稿は慢性疼痛に対する物理療法がテーマであるが,慢性疼痛を物理療法だけで治療することはありえない.すなわち,物理療法による鎮痛が得られている期間に,運動療法,認知行動療法,教育的アプローチなどを展開していく必要があることは言うまでもない.
鎮痛目的の物理療法は数多くあるが,本稿では近年基礎・臨床研究が進んでいる経皮的電気刺激(transcutaneous electrical nerve stimulation;TENS),レーザー治療,超音波治療を中心に報告し,その他の物理療法についても誌面の許す限り報告する.
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