特集 肝の超音波を知り尽くす ―肝腫瘍の診断と治療支援
2.穿刺診断と治療支援(1)穿刺・診断・治療 c.高密度焦点式超音波法(HIFU)
竹内 啓人
1
,
祖父尼 淳
1
,
杉本 勝俊
1
,
糸井 隆夫
1
1東京医科大学消化器内科
キーワード:
high intensity focused ultrasound (HIFU)
,
肝細胞癌
,
超音波治療
Keyword:
high intensity focused ultrasound (HIFU)
,
肝細胞癌
,
超音波治療
pp.1707-1711
発行日 2022年11月20日
Published Date 2022/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002452
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高密度焦点式超音波法(HIFU)療法は,その超音波発信源を多数取り付けた発信源から超音波を腫瘍の目的部位の1点に集束させ,体外から組織の焼灼を行う治療法である.焦点領域を80~100 ℃に加熱し,熱エネルギーおよびキャビテーションの作用により組織を凝固壊死させ,焦点領域以外の介在組織にはほとんど影響を与えないという画期的な治療法である.われわれは2009~2013年頃に切除不能肝細胞癌に対してHIFU療法を臨床試験として施行した.本稿ではHIFU療法の原理,装置,適応と偶発症について概説し,当院での肝細胞癌に対するHIFU療法の現況に関して報告する.
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