学会印象記
第44回 総合リハビリテーション研究大会
吉井 勇
1
1株式会社ニューメディア「月刊ニューメディア」編集部
pp.347-349
発行日 2023年3月10日
Published Date 2023/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202788
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開催会場の横浜ラポールで驚いたこと
昨年9月30日,10月1日の2日間にわたって開催された第44回総合リハビリテーション研究大会を取材した.筆者は40年前に書店デビューした業界誌「月刊ニューメディア」の編集部員.創刊当時は,電電公社の民営化や電話回線のデジタル伝送,さらにパソコンが動き出し,放送では新しくケーブルテレビや衛星放送が登場し,NHK発のテレビ新規格「ハイビジョン」方式が世界に広がるなどの大激動が始まった頃だった.まさにMediaの“NEW”というビッグバンの突先だった.
創刊(1983年)から10年ほど経ったある日,編集部でのある雑談が自身の取材テーマとなった.「デジタル技術は社会を変えるというが,わが家の介護問題に何ら役立っていない」という先輩の一言だった.テレビ放送を見ても,字幕放送や手話放送,解説放送はなかった.「字幕番組・解説番組をできる限り多く設ける」という努力義務が規定(放送法第4条2項)されたのは平成に入った1997(平成9)年だった.1953年のNHKと日本テレビが放送開始から約半世紀も経ていた.
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