研究の種類の選択

　研究を設計（デザイン）するためには，どのような種類または性格の研究をするのかを決めなければならない．研究の種類にも，第1回で紹介した記述的研究から介入研究に至る研究のフェーズに基づく分類や，理論研究・文献研究・実証研究などの分類のほか，基礎研究か実践研究か，両者をつなぐ橋渡し研究（translational research）か，など多くの種類に分類できる．

　これらの多くの研究の種類・タイプの中から，自分がやろうとする研究の種類を，「とりあえず」でなく「意図的に」選ぶ必要がある．そのためには，まずもってどのような種類・タイプがあるのか，それぞれの性質や長所や限界を知っておく必要がある．