Japanese
English
特集 脳梗塞急性期治療の進歩
薬物療法
Drug therapy for brain infarction
橋本 洋一郎
1
,
山川 誠
1
,
渡利 茉里
1
,
阪本 徹郎
1
Yoichiro Hashimoto
1
,
Makoto Yamakawa
1
,
Mari Watari
1
,
Tetsuro Sakamoto
1
1熊本市民病院神経内科
1Department of Neurology, Kumamoto City Hospital
キーワード:
脳梗塞
,
薬物療法
,
抗血小板療法
,
抗凝固療法
,
非ビタミンK拮抗経口抗凝固薬(NOAC)
Keyword:
脳梗塞
,
薬物療法
,
抗血小板療法
,
抗凝固療法
,
非ビタミンK拮抗経口抗凝固薬(NOAC)
pp.211-217
発行日 2016年3月10日
Published Date 2016/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552200530
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに
脳梗塞は重要な救急神経疾患であるとともに救急循環器疾患でもあり,脳卒中専門病棟(stroke unit)での治療が推奨され,医師による積極的な診断・治療だけでなく,チーム医療として質の高い看護とリハビリテーションが重要である.脳梗塞では的確な臨床病型の診断と病型に応じた治療が重要で,脳梗塞の病態と臨床病型について熟知しておく必要がある.脳梗塞では表1に示した臨床病型に応じた急性期治療を行う.脳梗塞の急性期治療では血栓溶解薬,抗凝固薬,抗血小板薬などの抗血栓薬が主体となる.一方で,抗血栓薬の投与では頭蓋内出血や消化管出血などの出血性合併症を来すことがあり,リスクとベネフィットを考えての投与となる.
Copyright © 2016, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.