Sweet Spot 映画に見るリハビリテーション
「海街diary」—人間観の変化が自分を捨てた親を許すことに接続
二通 諭
1
1札幌学院大学人文学部人間科学科
pp.973
発行日 2015年10月10日
Published Date 2015/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552200399
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「海街diary」(監督/是枝裕和)のストーリーは,本作をノベライズした小学館ジュニア文庫表紙カバーに手際よくまとめられている.
「鎌倉に暮らす三姉妹,幸・佳乃・千佳のもとに15年前に出て行った父の訃報が届く.葬儀に参列し三姉妹は,そこで母親の違う妹・すずと出会う.三姉妹の父を奪ったすずの母はすでに他界し,義理の母を支える中学生のすずに,長女の幸はいっしょに暮らさないかと声をかける.しっかり者の幸,自由奔放な佳乃,マイペースな千佳—そんな三姉妹の生活にすずが加わり,移ろいゆく季節のなか,本当の姉妹になっていく四人だが……」.
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