特集 透析患者のリハビリテーション—運動制限から運動療法へ
障害像と腎臓リハビリテーションの必要性
上月 正博
1
Masahiro Kohzuki
1
1東北大学大学院医学系研究科障害科学専攻機能医科学講座内部障害学分野
1Department of Internal Medicine and Rehabilitation Science, Tohoku University Graduate School of Medicine
キーワード:
透析
,
慢性腎臓病
,
腎臓リハビリテーション
,
運動
,
生活の質
Keyword:
透析
,
慢性腎臓病
,
腎臓リハビリテーション
,
運動
,
生活の質
pp.401-408
発行日 2015年5月10日
Published Date 2015/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552200224
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はじめに
わが国の身体障害者数では内部障害者数の増加が著しい.そのなかでも透析患者を主体とする腎臓機能障害者数は心臓機能障害者数についで2番目に多い.わが国の透析医療の水準は世界一であり,最長45年以上の生存例など長期延命に成功している.しかし,透析患者では,さまざまな合併症や重複障害を有し,運動耐容能が低下し,生活の質(quality of life;QOL)の低下を招きやすい.本稿では透析患者の障害像とリハビリテーションの必要性について概説する.
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