特集 透析患者の余暇とレクリエーション
6.透析患者がスポーツをするうえでの工夫と注意点
上月 正博
1
1東北大学大学院医学系研究科機能医科学講座内部障害学分野
キーワード:
透析
,
慢性腎臓病
,
腎臓リハビリテーション
,
スポーツ
Keyword:
透析
,
慢性腎臓病
,
腎臓リハビリテーション
,
スポーツ
pp.1007-1014
発行日 2018年7月10日
Published Date 2018/7/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000606
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CKD 患者は,高齢化や運動不足に加えて,尿毒症物質の蓄積,アシドーシス,炎症性サイトカインなどのためフレイル・PEW(protein energy wasting)をきたしやすい.運動耐容能の低下やフレイル・PEW はQOL や生命予後に大きな影響を与える.透析患者への運動療法は,最大酸素摂取量の増加,心機能改善,骨格筋線維の増加,血圧低下,血清脂質改善,PEW の改善,透析効率改善,ADL やQOL が改善するなどの効果を有する.運動様式としては,血管シャントや腹膜カテーテルの感染や圧迫に十分注意を払う必要があり,相手と接触するスポーツは避け,ウォーキングを中心とした有酸素運動,レジスタンストレーニング,柔軟体操が基本である.今後の腎臓リハビリテーションの普及・発展が期待される.
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