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特集 地域社会におけるリハビリテーション
介護予防モデル事業におけるリハビリテーション職の役割
The role of rehabiritation professionals in preventive care project.
田中 明美
1
Akemi Tanaka
1
1生駒市介護保険課
1Long-Term Care Insurance Dirision, Ikoma City
キーワード:
介護予防とリハビリテーション職
,
地域リハビリテーションの重要性
,
地域リハビリテーションによる自立支援
Keyword:
介護予防とリハビリテーション職
,
地域リハビリテーションの重要性
,
地域リハビリテーションによる自立支援
pp.615-621
発行日 2014年7月10日
Published Date 2014/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552110551
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はじめに
生駒市は,2006年の介護保険法改正で介護保険制度に位置づけられた介護予防事業の取り組みを通じて,要支援・要介護認定の手前の虚弱高齢者が,介護予防事業で元気になった後,今度はボランティアの側にまわって,地域で体操教室などを運営し,社会参加しながら活動的な状態を維持できる流れをつくってきた.介護予防事業で元気になった先輩高齢者の姿は,次に続く後輩高齢者にとって励みになり,通所は介護予防の主要な柱となった.
一方で,家事などの生活行為に支障を来している場合は,通所ではその実情がみえない.生活場面を評価し,居住環境を調整する必要があるが,これまでの介護予防事業では,この訪問の機能が不十分であった.厚生労働省の2012年度から2年間のモデル事業「市町村介護予防強化推進事業(予防モデル事業)」は,通所と訪問を組み合わせて要支援者等の自立を支援するというものであり,これは,生駒市の抱えている課題にマッチするものであった.
予防モデル事業の取り組みを通じて,地域包括支援センター職員と理学療法士(PT)または作業療法士(OT)の同行訪問や,合同ケースカンファレンスが定着し,リハビリテーションの視点が,要支援者等の自立支援に大いに役立ったので,取り組みの一連の流れと得られた結果について報告する.
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