Japanese
English
特集 脳卒中病棟と回復期リハビリテーション病棟
わが国におけるstroke unitの有効性
Efficacy of stroke unit in Japan.
上原 敏志
1
,
峰松 一夫
1
Toshiyuki Uehara
1
,
Kazuo Minematsu
1
1国立循環器病研究センター
1National Cerebral and Cardiovascular Center
キーワード:
脳卒中センター
,
rt-PA静注療法
,
stroke unit
,
SUMO研究
Keyword:
脳卒中センター
,
rt-PA静注療法
,
stroke unit
,
SUMO研究
pp.205-210
発行日 2014年3月10日
Published Date 2014/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552110426
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はじめに
脳卒中の初期治療を脳卒中専門病棟(stroke unit:SU)で行えば,死亡率の低下,自宅復帰率の上昇,在院日数の短縮効果が得られることが1990年以降,欧州を中心に報告された.メタ解析でもSUの有効性は証明され1),欧州では各地にSUを設置し,脳卒中急性期の医療体制が整備されるようになった.わが国でも,「脳卒中治療ガイドライン2009」で,stroke care unit(SCU)またはSUでの脳卒中治療がグレードA(行うよう強く勧められる)に位置づけられている2).
本稿では,脳卒中急性期診療体制の実態調査や「わが国におけるStroke unitの有効性に関する多施設共同前向き研究(The Stroke Unit Multicenter Observational;SUMO研究)」3)の結果を踏まえ,わが国におけるSUの現状や効果,残された課題について述べてみたい.
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