Japanese
English
特集 脳卒中急性期治療の最前線
Stroke care unitの現状と課題
The present situation and the problem of SCU.
鈴木 理恵子
1
,
豊田 一則
1
Rieko Suzuki
1
,
Kazunori Toyoda
1
1国立循環器病研究センター脳血管内科
1Department of Cerebrovascular Medicine, National Cerebral and Cardiovascular Center
キーワード:
rt-PA静注療法
,
血管内治療
,
急性期治療
,
チーム医療
,
医療連携
Keyword:
rt-PA静注療法
,
血管内治療
,
急性期治療
,
チーム医療
,
医療連携
pp.1119-1124
発行日 2013年12月10日
Published Date 2013/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552110335
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はじめに
2005年10月にわが国で発症3時間以内の脳梗塞に対する血栓溶解療法(rt-PA静注療法)が許可されてから,10年が経過する.その後経皮経管的脳血栓回収用機器(MERCIリトリーバルシステム,Penumbraシステム)などを用いた血管内治療の認可,組織プラスミノーゲンアクチベーター(recombinant tissue-type plasminogen activator;rt-PA)療法の治療開始可能時間の4.5時間以内への延長など急性期脳卒中の治療は急速に進歩している.これらの進歩に対応するためには,脳卒中救急医療体制の構築が不可欠となっており,「脳卒中に関する専門知識をもった多職種からなる専属医療チームでの,脳卒中専門病棟での治療を行う体制」,すなわち,脳卒中ケアユニット(stroke care unit:SCU)または,脳卒中専門病棟(stroke unit:SU)での治療が必要になる.
本稿では,SCU,SUに関する過去の報告を引用しながら,SCU,SUの現状と問題点,今後の課題などについて概説する.
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