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特集 脳卒中病棟と回復期リハビリテーション病棟
Stroke unitを巡るエビデンス
Evidence concerning stroke unit.
永谷 元基
1
,
近藤 克則
2
Motoki Nagaya
1
,
Katsunori Kondou
2
1名古屋大学医学部附属病院リハビリテーション部
2日本福祉大学社会福祉学部
1Division of Rehabilitation:Nagoya University Hospital
2Faculty of Social Welfare, Nihon Fukushi University
キーワード:
stroke unit
,
stroke care unit
,
脳卒中ケアユニット
,
エビデンス
Keyword:
stroke unit
,
stroke care unit
,
脳卒中ケアユニット
,
エビデンス
pp.199-204
発行日 2014年3月10日
Published Date 2014/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552110424
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はじめに
脳卒中専門病棟(stroke unit;SU,stroke care unit;SCU)で治療することは,一般病棟で治療するのに比べ脳卒中患者の転帰を改善する.そのことが無作為化対象比較試験(randomized controlled trial;RCT)やシステマティックレビューにおいて立証され1-4),その有効性は広く世界に認識されている.それを根拠にわが国の脳卒中治療ガイドライン2009でもグレードAとされ,2006年4月に,診療報酬上の「脳卒中ケアユニット」が新設された.しかし,海外において確認されている脳卒中専門病棟(SU,SCU)の有効性は,平均在院日数をはじめ医療システムや病院機能が違うわが国においても通用する保障は必ずしもない.
本稿では,海外の脳卒中専門病棟に関する文献をレビューし,① 海外の脳卒中専門病棟の特徴,② SUやSCUによってどのような効果がなぜ得られると考えられているか,③ 日本の脳卒中診療に関する研究について検討し,最後に,④ わが国の脳卒中医療における課題をまとめる.
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