―各施設における取り組み―九州医療センター―脳血管センターとstroke unit

Cerebrovascular Center and stroke unit.

はじめに

　九州医療センター（以下，当院）は，700床を有する北部九州の急性期医療の中核を担う高度総合診療施設として1994年に開設された．2004年には，福岡市初の地域医療支援病院の指定を受け，徹底した医療連携で高度先駆的医療を推進している．脳血管内科と脳神経外科は，開院当初から診療科間の垣根を取り払ったチーム医療体制で，同一病棟（脳血管専門病棟）で共同診療を行ってきた^1）．本稿では，15年目を迎える当院の脳血管病棟の運営とその歩みをふり返りながら，これからのstroke unit（SU）のあり方についても解説する．