特集 Stroke Unitと理学療法
Stroke Unitの効果―欧州におけるエビデンス
長谷川 泰弘
1
Hasegawa Yasuhiro
1
1聖マリアンナ医科大学神経内科
pp.467-472
発行日 2008年6月15日
Published Date 2008/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101190
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
わが国の脳卒中患者数は,現在137万人にのぼる1)が,人口の高齢化とともに今後20年以内にその数は倍増すると予測されており,脳卒中治療体制の整備は緊急の課題となっている.脳卒中ユニット(stroke unit;SU)におけるリハビリテーション(以下,リハ)を含む包括的な脳卒中治療によって,脳卒中患者の転帰を改善できることは,すでに複数の臨床研究のメタ解析などから立証されており,脳卒中ユニットは世界各国の対脳卒中戦略のほとんどがとりいれているキーワードの1つである.本稿では,脳卒中ユニットの体制,効果,世界の現状について紹介し,これからのわが国のリハを含む脳卒中診療体制について考察を加えたい.
Copyright © 2008, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.