連載 印象に残ったリハビリテーション事例
私は歩けるようになりたい―私は揉んでもらいたいのではない!!
明日 徹
1
1産業医科大学病院リハビリテーション部
キーワード:
理学療法の本質
,
理学療法士の役割
,
なんちゃって理学療法
Keyword:
理学療法の本質
,
理学療法士の役割
,
なんちゃって理学療法
pp.79-81
発行日 2014年1月10日
Published Date 2014/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552110381
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今回,理学療法の本質を再認識させられる事例の経験をしました.主婦でありながら自身の趣味を活かし,積極的に社会参加していたAさん.ある時,原因不明の全身のしびれと筋力低下に襲われました.それは何不自由なく普通に生活していた日々から奈落の底に突き落とされたような感覚でした.入院当初,絶望感に打ちひしがれながら,病と必死に向き合い,薬物治療も功を奏し,理学療法を併用しながら少しずつ回復に向かい,病前と同様な身体状況とはいかないまでも自宅復帰しました.しかし,他院の外来リハビリテーションはAさんが望む理学療法が展開されず,さらなる機能向上を図れなかった事例.
回復期リハビリテーションを経て自宅退院したBさん.訪問リハビリテーションを受け機能維持を図りたかったが,実際は揉まれているだけの事例.
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