書評
上杉雅之(監修)「イラストでわかる小児理学療法」
玉井 浩
1
1大阪医科大学小児科
pp.973
発行日 2013年10月10日
Published Date 2013/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552110281
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理学療法に関する教科書は数多くあるが,小児について書かれている書籍は少なく,1冊の本のなかに凝縮された本書はきわめて特異な存在である.しかも,実践家による執筆であり,小児に関する理学療法のすべてを網羅していてすばらしい教科書である.
発達の総論,1歳ころの独歩までの運動発達,反射と姿勢反応の発達の理解,続いて,脳性麻痺の評価と治療はもちろんのこと,筋ジストロフィーやダウン症,低出生体重児などの各論についても触れられている.最近重視されている発達障害児への対応にもページを割いているのは特筆すべきことと思われる.
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