書評
—上杉雅之(監修),伊藤克浩・髙村浩司(編著)—「イラストでわかる中枢神経障害理学療法」
中谷 知生
1
1宝塚リハビリテーション病院
pp.219
発行日 2025年2月15日
Published Date 2025/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091505520590020219
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この書籍では,中枢神経疾患に関連する理学療法の最新のエビデンスと実践的な知識を,学生や若手理学療法士向けにわかりやすく解説しています.特に,複雑で多様な病態を持つ中枢神経障害に対する理学療法に苦手意識を抱きがちな初心者にとって,有益な一冊になると感じました.
本書の最大の特徴は,豊富なイラストや図表を活用して,初学者が難解に感じやすい内容を視覚的に解説している点です.中枢神経疾患に携わる理学療法士にとって必須の知識が網羅されており,疾患ごとに解説がわかりやすく整理されています.取り上げられている疾患は,脳卒中,パーキンソン病,脊髄小脳変性症,筋萎縮性側索硬化症など,多岐にわたる病態が含まれており,それぞれの疾患の理学療法における評価方法や治療アプローチが具体的に紹介されています.疾患ごとの特徴が整理され,初学者がイメージしやすいように工夫されています.
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