特集1 保健事業の業務委託 委託の実際と適切な活用をめざすためのポイント
保健事業委託に関する現状―調査から見た委託の実際と課題
鳩野 洋子
1
,
菊間 博子
2
,
山口 佳子
3
,
飯田 恵久子
4
,
坂口 佳江
5
,
鈴木 恵子
6
1国立保健医療科学院公衆衛生看護部
2神奈川県厚木保健福祉事務所
3杏林大学保健学部
4府中市総務部職員課
5立命館大学大学院
6鎌ヶ谷市役所障がい福祉課
pp.906-910
発行日 2005年10月1日
Published Date 2005/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100265
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行政財政の悪化に伴い,行政事業を民間に委託していこうとする流れがある。保健事業においても,まだ現実には実施されていないものの,地方自治法の改正により民間事業者が市町村保健センター業務をまるごと委託できるようになるなど,その流れの強さが感じられる1)。この流れのなかで,「委託」をどうとらえ対応していくかは,今後の保健活動において重要な課題であると考えられる。
しかし,保健活動の業務委託に関する調査は1998年に行われ,その結果が本誌2)に掲載されて以降みられていない。この状況を背景に,筆者らは2004年に全国の市町村に対して委託の実態や,課題などに関する質問紙調査を実施した。回収率が高くないため,全国の実態を正確に反映しているといえない部分はあるが,この結果を「委託」を話し合う際の素材としていただきたいと思う。
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