書評
森田秋子(編著),運動・認知・行動研究会(著)「PT・OT・STのための脳損傷の回復期リハビリテーション―運動・認知・行動からのアプローチ―」
橋本 圭司
pp.193
発行日 2013年2月10日
Published Date 2013/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552110030
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回復期リハビリテーション病棟が創設されて,早10年以上が経過しました.回復期リハビリテーション病棟の創設および実践は,それまでの古典的医学モデルから脱却し,病棟内でのコミュニケーションを通じて,職種間の壁を取り除いた真のリハビリテーションアプローチが実践される礎となりました.回復期リハビリテーション病棟の理念は,今後も日本から世界に発信されるべきものであると思われます.
そのような経緯を踏まえ,本書「PT・OT・STのための脳損傷の回復期リハビリテーション―運動・認知・行動からのアプローチ―」は,形骸化したチームアプローチに関する評論とは異なり,意識的に使い手の側に立って書かれた良書であります.まさに回復期リハビリテーション病棟に勤務するセラピスト(療法士)によるセラピストのための指針書と言えるでしょう.
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