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増大特集 新・リハビリテーション技術
総論―評価・診断・治療・他
治療
分子生物学的観点から見たストレッチと筋力増強
Muscle exercise and stretching from the view point of molecular biology.
池田 聡
1
,
吉田 輝
1
,
田中 信行
1
Satoshi Ikeda
1
,
Akira Yoshida
1
,
Nobuyuki Tanaka
1
1鹿児島大学医学部リハビリテーション医学講座
1Department of Rehabilitation and Physical Medicine, Faculty of Medicine, Kagoshima University
キーワード:
筋力増強
,
分子生物学
,
ストレッチ
Keyword:
筋力増強
,
分子生物学
,
ストレッチ
pp.1065-1068
発行日 2002年11月10日
Published Date 2002/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109904
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はじめに
筋力増強はリハビリテーション医療において最も古くから問題にされており,現在でも重要な課題の一つである.すなわち,筋力増強訓練は,神経疾患,骨関節疾患,長期臥床による廃用性筋力低下などにおける運動機能を向上させ,ADL(activities of daily living),QOL(quality of life)を改善することができる.筋力増強は,筋肥大によるところが大きいと言われているが,筋肥大を引き起こす刺激として近年,機械的刺激であるストレッチが注目されている.このストレッチによる筋肥大のメカニズムが分子生物学の進歩により明らかにされてきた.本稿ではストレッチの骨格筋に与える効果とその機序について概説し,筋力増強訓練を分子生物学的観点から再考してみる.
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