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特集 泌尿器科領域における分子生物学の臨床応用:診断編
尿路結石症の分子生物学的診断
Molecular Biological Diagnosis of Urolithiasis
山手 貴詔
1
,
梅川 徹
1
,
井口 正典
1
,
栗田 孝
1
,
郡 健二郎
2
Takanori Yamate
1
1近畿大学医学部泌尿器科
2名古屋市立大学医学部泌尿器科
キーワード:
尿路結石症
,
責任遺伝子
,
分子生物学
Keyword:
尿路結石症
,
責任遺伝子
,
分子生物学
pp.213-221
発行日 1998年3月20日
Published Date 1998/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413902252
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現在,分子生物学的手法は様々な分野で応用され,幾つかの疾患では病因解明の目覚ましい成果を挙げている。尿路結石症の分野でも,最近盛んにその手法が取り入れらるようになった。シスチン尿症,APRT欠損症,Dent病などに伴う結石症に関しては,その診断として責任遺伝子が解明されている。尿路結石の約9割を占めるカルシウム含有結石の研究でも,オステオポンチン,カルプロテクチン蛋白のin situ hybridiza-tion法を用いたmRNAマッピング,アンチセンス法を用いたDNAレベルでの特異的抑制などが行われ,結石形成過程での重要性が証明されてきている。本稿では,現在報告されている結石症診断に関する分子生物学的研究を紹介する。
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