Japanese
English
研究と報告
ペットボトルを用いた大殿筋の筋力増強法の検討
Strengthening exercise to gluteus maximus using a PET bottle.
伊藤 智崇
1
,
森永 俊弘
2
,
江口 淳子
3
,
椿原 彰夫
4
Tomotaka Ito
1
,
Toshihiro Morinaga
2
,
Atsuko Eguchi
3
,
Akio Tsubahara
4
1川崎医療福祉大学大学院医療技術学研究科
2倉敷リバーサイド病院リハビリテーション科
3川崎医療福祉大学医療技術学部リハビリテーション学科
4川崎医科大学リハビリテーション医学教室
1Graduate School of Health Science and Technology, Kawasaki University of Medical Welfare
2Department of Rehabilitation, Kurashiki Riverside Hospital
3Department of Restorative Science, Faculty of Health Science and Technology, Kawasaki University of Medical Welfare
4Department of Rehabilitation Medicine, Kawasaki Medical School
キーワード:
大殿筋
,
筋力増強
,
等尺性収縮
,
高齢者
,
ペットボトル
Keyword:
大殿筋
,
筋力増強
,
等尺性収縮
,
高齢者
,
ペットボトル
pp.663-669
発行日 2009年7月10日
Published Date 2009/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101552
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要旨:〔目的〕ペットボトルを使用した大殿筋の筋力増強法の有用性と大殿筋の電極貼付位置の妥当性を検討する.〔対象・方法〕健常成人5名を対象に,“殿部をしめてペットボトルを押しつぶす運動”を6つの条件下で実施した.大殿筋の筋電活動量の積分値を,最大随意収縮(maximum voluntary contraction;MVC)を基準に割合として表し(%MVC),①ペットボトル使用の有無とサイズ,②股関節の適切な屈伸角度,③股関節の適切な外旋角度の3つの観点からこれらを比較した.さらに,4か所の導出電極における%MVCを比較し,部位による差違を求めた.〔結果〕課題によっては大殿筋に50%以上の筋活動量を発揮し,運動間で差が認められた.各導出電極間における比較では,電極位置によって測定値が異なることが確認された.〔結語〕本法は,運動条件によってはある程度の筋力増強効果が期待でき,高齢者への適応を考えた場合,有効な手法である可能性が示唆された.
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