Japanese
English
特集 障害者と腰痛
就労脳性麻痺者の筋負荷と対策
Muscle load for workers with cerebral palsy and guideline for their work and body condition.
大西 明宏
1
Akihiro Ohnishi
1
1国際医療福祉大学大学院医療福祉学研究科
1Graduate School of International University of Health and Welfare
キーワード:
脳性麻痺
,
労働
,
作業負荷
,
EMG
Keyword:
脳性麻痺
,
労働
,
作業負荷
,
EMG
pp.909-913
発行日 2002年10月10日
Published Date 2002/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109872
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
小規模作業所1)は脳性麻痺者の重要な就労の場となっている.重度の麻痺を持つ者も多く,作業負荷が二次障害を早期に招き,運動能力の低下や疼痛を引き起こすことを危倶する.アテトイドに代表される不随意運動が頸椎症などの二次障害を招きやすいとの報告があり2),十分な配慮を要することは間違いない.しかし,就労意欲を持つ脳性麻痺者に対して,二次障害を招きやすいという理由で就労を妨げることは脳性麻痺者の働く権利を奪うことになる.そこで,支援機器の利用,作業台の工夫や作業時間の適正化2)により筋負荷を軽減する対策などを講じることで,脳性麻痺者が働きやすい作業環境を構築する必要がある.
Copyright © 2002, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.