Japanese
English
特集 障害者と腰痛
各種疾患と腰痛―切断
Lowback pain in various disorders: leg amputee.
大橋 正洋
1
,
高橋 茂
2
Masahiro Ohashi
1
,
Shigeru Takabashi
2
1神奈川リハビリテーション病院リハビリテーション科
2神奈川リハビリテーション病院リハビリテーション工学科
1Department of Rehabilitation, Kanagawa Rehabilitation Hospital
2Department of Rehabilitation Engineering, Kanagawa Rehabilitation Hospital
キーワード:
下肢切断
,
義足
,
腰痛
Keyword:
下肢切断
,
義足
,
腰痛
pp.905-907
発行日 2002年10月10日
Published Date 2002/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109871
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はじめに
下肢切断に対し義足を装着して日常生活を送る人々の場合,腰への負担が大きく,腰痛症の発生は多いと推測される.図は,当科外来を受診されている71歳,男性の脊椎X線写真である.
この症例では,慢性の腰痛とともに,側彎と高度の変形性脊椎症があった.この症例の脊柱変形は非切断側へ凸となっている.義足側の下肢は,非切断側に比較して短い.この状態で50年以上生活してきたことと,脊椎の変形とに関連があると思われた.しかし,下肢切断者の腰痛症罹患率,有病率などに関する文献は見あたらない.したがって,一般論として下肢切断者に腰痛が多いと断定することはできない.そこで,当院で義足を作成した下肢切断者に対して郵送による質問を行い,腰痛症の実態を把握することにした.
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