Japanese
English
特集 障害者と腰痛
骨粗鬆症と脊椎変形
Vertebral fracture and deformity with osteoporosis.
肱岡 昭彦
1
Akihiko Hijioka
1
1新小倉病院整形外科
1Department of Orthopaedics, Shin-Kokura Hospital
キーワード:
骨粗鬆症
,
脊椎圧迫骨折
,
遅発性脊髄麻痺
Keyword:
骨粗鬆症
,
脊椎圧迫骨折
,
遅発性脊髄麻痺
pp.891-895
発行日 2002年10月10日
Published Date 2002/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109868
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骨粗鬆症に伴う脊椎骨折の疫学
老化に伴い骨量が減少して骨折を生じ,骨折による歩行困難や疼痛が日常生活での自立を困難にしている.また,骨折の増加は医療費の上昇をもたらしている.
骨折の原因である骨量の減少は,主に女性の閉経後に生じ,70歳以上の女性では,半分以上が骨粗鬆症に罹患している(図1)1).わが国での骨粗鬆症による脊椎椎体骨折の有病率を性・年齢別にみると,40-49歳で男性4%,女性2%,50-59歳で男性15%,女性10%,60-69歳で男性22%,女性14%,70-79歳で男性25%,女性45%と報告されている(図2)2).そのなかで,70歳代の女性の半数以上が2個以上の複数骨折を有しており,骨折の危険因子としては,既存の椎体脆弱骨折の存在,低骨量,体重増加,過剰な運動などが知られている3-5).
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