一頁講座 体幹装具―胸腰仙椎装具(1)
テーラー型装具
河合 大
1
1杏林大学整形外科
キーワード:
装具
,
胸腰仙椎
,
圧迫骨折
Keyword:
装具
,
胸腰仙椎
,
圧迫骨折
pp.183
発行日 2002年2月10日
Published Date 2002/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109694
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特徴
テーラー型装具は,古くから用いられている代表的胸腰仙椎フレーム型体幹装具である(図1).構造上の特徴は,腹帯,骨盤帯,横棒の3点支持固定の原理である.下方は下腹部の腹帯,それに続く骨盤帯により背側へ力が加わる.また,上方の胸椎バンドと腋窩バンドでも胸骨と肩に背側への力を働かせることにより,逆に中下位胸椎では前方への力が働き脊柱が伸展する.このようにして胸腰椎移行部の体幹屈曲が制限され,また腹帯による背側への圧迫力と,骨盤帯と肩甲間バンド(横棒),後方支柱の前方圧迫力が同部の過伸展も制限するものである.
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