特集 今日の外科―連携のための最新知識
【各論】
乳腺外科
山内 英子
1
1聖路加国際病院乳腺外科/ブレストセンター
キーワード:
炎症性乳癌
,
乳房の発赤
,
鑑別診断
,
骨粗鬆症
,
圧迫骨折
,
サバイバーシップケア
,
二次性発癌
,
乳癌検診
,
検診のメリット・デメリット
,
乳癌リスク
Keyword:
炎症性乳癌
,
乳房の発赤
,
鑑別診断
,
骨粗鬆症
,
圧迫骨折
,
サバイバーシップケア
,
二次性発癌
,
乳癌検診
,
検診のメリット・デメリット
,
乳癌リスク
pp.316-319
発行日 2013年4月15日
Published Date 2013/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102810
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
炎症性乳癌
Case
炎症による発赤と思われ,見逃された炎症性乳癌の1例(図1)
患者:40歳,女性.家族歴:なし.
現病歴:2カ月前より右乳房の発赤に気がつき,近くの診療所を受診した.乳房全体の発赤と浮腫を認め,軽度の熱感もあったため,抗菌薬を投与して経過を見ていた.発熱などの症状はなかった.その後,抗菌薬を服用しても軽快しなかったが,本人も症状が変わらないため経過を見ていた.1カ月ほどして,右乳房の発赤に変化はないものの,左に比べて乳房が大きくなってきていること,また,右のわきに腫瘤を触れることから,再度,近くの診療所を訪れた.右乳房内には明らかなしこりは触れないが,腋窩の腫瘤は明らかに触れるため,乳腺外科医を紹介された.
Copyright © 2013, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.