Japanese
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講座 骨粗鬆症
2.原発性骨粗鬆症の症状と診断
Symptom and diagnosis of primary osteoporosis.
辻 高明
1
Takaaki Tsuji
1
1同愛会病院整形外科
1Douaikai Hospital
キーワード:
原発性骨粗鬆症
,
症状
,
診断
Keyword:
原発性骨粗鬆症
,
症状
,
診断
pp.145-150
発行日 2002年2月10日
Published Date 2002/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109688
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はじめに
高齢化社会を迎え,高齢者の活動性はますます高まっている.新聞,雑誌,テレビなどを通じて骨粗鬆症という言葉を知る機会も増えている.しかし,骨粗鬆症という言葉が一人歩きし,重篤になると歩けなくなる怖い疾患であると思っている高齢者も多く,正しい情報を提供する必要がある.骨粗鬆症とは,骨量が低下し,かつ骨組織の微細構造が変化し,骨が脆くなった病態とされているが,脊椎圧迫骨折や,四肢の骨折を起こさなければ無症状のことが多い,骨粗鬆症は原発性骨粗鬆症と続発性骨粗鬆症の2つに分けられる.
本稿では原発性骨粗鬆症,すなわち日常診療で目にする閉経後骨粗鬆症,老人性骨粗鬆症である退行性骨粗鬆症について述べる.
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