書評
奈良 勲 監修/鶴見隆正 編集―<標準理学療法学専門分野全8巻>日常生活活動・生活環境学
神先 秀人
1
1京都大学医学部附属病院理学療法部
pp.808
発行日 2001年9月10日
Published Date 2001/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109573
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臨床において,初期評価時に患者の社会的背景を把握しておくことは理学療法士として当然のことではあるが,「いっでも聞ける」,「そのうち聞けばよい」といった安易さからつい後回しになり,退院近くなって慌てて復帰後の生活を想定した理学療法や福祉用具の手配をすることがしばしばある.また,介護保険がスタートしてからは,車椅子1つを作製するのにも及び腰になっている自分に気付く.変化する環境や福祉制度に関する医療側の無知は患者の不利益に直結すると痛感する.
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