書評
―奈良 勲(監修)・鶴見隆正(編)―「《標準理学療法学 専門分野》日常生活活動学・生活環境学第2版」
小林 量作
1
1新潟医療福祉大・理学療法学
pp.726
発行日 2006年9月15日
Published Date 2006/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102559
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日常生活活動(ADL)学の講義を担当していて最初に悩むのは,テキストの選択である.基本的事項がわかりやすくまとめられ,臨床実習にも活用できる内容のテキストを欲張ると選択がなかなか難しいが,本書はこの要望を満たしており,推薦できる一書である.
本書は本来ならそれぞれで1冊となるべきADL学と生活環境学の2つの領域を1冊にまとめたものである.ADLと生活環境は相互関係にあることから2部構成にしたものであろう.内容は基本と具体的なことを簡明にまとめてある.ADL学は「第1章総論」,「第2章各論―ADL指導の実際」(疾患別にⅠ-Ⅸまで),生活環境学は第1章から第7章まで構成されている.今回の第2版改訂に当たっては,内容を国際生活機能分類(ICF)の考え方に統一してある.
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