書評
―奈良 勲(シリーズ監修)/鶴見隆正(編)―《標準理学療法学 専門分野》「日常生活活動学・生活環境学(第3版)」
臼田 滋
1
1群馬大学・総合理学療法学
pp.996
発行日 2009年11月15日
Published Date 2009/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101527
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●社会情勢や諸制度の変化に対応する改訂
『日常生活活動学・生活環境学 第3版』は,理学療法を学ぶ学生や臨床で活躍する理学療法士を対象に,最新の学術的情報と諸制度を提供し,生活環境を踏まえた日常生活活動学の知識と技能の習得を目標に執筆された教科書である.2001年に初版が発行され,2005年に改訂第2版が発行,今回は4年ぶりの改訂となる.
本書の構成は,「日常生活活動学」と「生活環境学」の二部構成であり,前者においては理学療法における日常生活活動の位置付け,日常生活活動の運動学的分析,評価の実際と疾患別の日常生活活動指導が解説され,後者では,人の生活行動を支援する上で必要不可欠な社会保障制度,バリアフリーの概念と実際,住宅改修の要点,生活を支える福祉機器などが詳細に述べられている.
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