書評
―奈良 勲(シリーズ監修)/吉尾雅春,高橋哲也(編)―「《標準理学療法学 専門分野》内部障害理学療法学」
古川 順光
1
1首都大学東京健康福祉学部理学療法学科
pp.945
発行日 2013年10月15日
Published Date 2013/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551106452
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本書は,吉尾雅春氏,高橋哲也氏が満を持して発刊に至った,現時点における内部障害理学療法学の集大成とも言える書である.編者らが「序」において述べているように,内部障害の理学療法には「華々しい手技やテクニックが存在しない」.故に,いかにすれば患者の「症状の正しい観察」が的確にできるのか,治療につなげられるのかを,われわれ理学療法士(および学生)に真正面から問いかけている書となっていると言えるであろう.
本書の内容をみていくと,第1部の序論で,まず内部障害とは何か,その定義づけや歴史,内部障害者の動向などについて,わが国で唯一国立大学で内部障害分野の講座をもつ,東北大学の上月正博教授が詳しく述べておられる.
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