書評
鎌倉矩子・他編/鎌倉矩子 著―作業療法の世界―作業療法を知りたい・考えたい人のために
伊藤 利之
1
1横浜市総合リハビリテーションセンター
pp.849
発行日 2001年9月10日
Published Date 2001/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109580
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私がこの本の書評を申し出たのは,著者である鎌倉矩子氏のファンであるという理由だけではない.本書が「作業療法の生い立ち」に始まり,わが国における発展,現状,実践の枠組み,作業療法モデル論,そして「作業療法の進化」に至るまで,著者の歴史観とその洞察力によって解凍され,再び命を取り戻した生き物のように記されており,私自身も,作業療法の世界に引き込まれたからである.たしかに私は歴史が好きで,歴史観こそがその人の未来を創造するエネルギーの源と考えている人種である.それ故に鎌倉ファンなのかもしれない.
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