書評
―鶴見隆正・大渕修一/責任編集―『理学療法Mook 11/健康増進と介護予防』
富樫 誠二
1
1広島市立安佐市民病院リハビリテーション科
pp.58
発行日 2005年1月15日
Published Date 2005/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102495
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理学療法において健康増進分野への取り組みが叫ばれて久しい.さらに今,時代は介護予防という新たな戦略を展開しつつあり,その中で理学療法士はその役割を発揮することが求められている.言い換えれば力量が問われているともいえる.
そういった中で,鶴見隆正先生(神奈川県立保健福祉大学),大渕修一先生(東京都立老人総合研究所介護予防緊急対策室)というこの分野のオーソリティが編者の労をとられ,理学療法Mookシリーズに実にタイムリーな待望の一冊が加わった.選ばれた著者らは,この分野の多岐にわたるそれぞれの実践者たちであり,実践からくる多くの含蓄のある内容を提示してくれる理論家たちでもある.一読しただけで単なるハウツウものではないことがわかるだけでなく,エビデンスに基づいた健康増進・介護予防への熱い思いと取り組みが書かれている.
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