介護保険ここがおかしい
訪問看護の立場から
藤村 淳子
1
,
乙坂 佳代
2
1医療法人あいち診療所・のなみ訪問看護ステーション
2社団法人横浜市港北医療センター・訪問看護ステーション
pp.666-668
発行日 2001年7月10日
Published Date 2001/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109539
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日常,訪問看護をしていて,要介護者を介護する家族の熱意と苦労には頭が下がる.反対に頭に血が上るのは,在宅の現場を知らない厚生労働省のお役人に対してである.要介護認定について言えば,痴呆および独居の在宅要介護者に対する一次判定ソフトのいいかげんさはどこでも取り上げられている.ところで1分間タイムスタデイによって“科学的に”できあがったはずの判定ソフトの基本となる訪問調査の基準(例えば周囲に対する無関心とは?)がどうして途中で変更されたのだろうか?これについてはここでは述べない.
介護保険は可能な限り居宅において日常生活を営むことができるように配慮することをその目的にうたっている.しかし現実には,次の2点の認識欠如により居宅生活を推進するものではない.
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