巻頭言
総合リハビリテーションと「連携」の課題
奥野 英子
1
1筑波大学大学院リハビリテーションコース
pp.399
発行日 2001年5月10日
Published Date 2001/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109484
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本誌『総合リハビリテーション』が創刊されてから29年になる.この間,わが国においてリハビリテーションは飛躍的に発展し,本誌がその発展に果たしてきた役割は大きい.しかし,その一方で,本誌のもう一つの目的である「総合化」はどうだったのであろうか.
1960年代に国際障害者リハビリテーション協会(現称はリハビリテーション・インターナショナル;RI)に医学,社会,職業,教育の4分野の常置委員会が設置されていたことや,1968年にWHOがジュネーブで「医学的リハビリテーションに関する専門家会議」を開催し,そこで,リハビリテーション,医学的リハビリテーション,社会リハビリテーション,職業リハビリテーションの各定義がまとめられたこと等からも,リハビリテーションが医学,社会,職業,教育の4分野からのアプローチとされたのは1960年代であろうと推測できる.その後,科学技術の進歩を背景にリハビリテーション工学の分野も発展してきた.
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