Sweet Spot 映画に見るリハビリテーション
「17歳のカルテ」―60年代精神病院の青春の日々
二通 諭
1
1千歳市立北進中学校
pp.1077
発行日 2000年11月10日
Published Date 2000/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109361
- 有料閲覧
- 文献概要
アカデミー主演女優賞が「ボーイズ・ドント・クライ」(前号参照)で性同一性障害者を演じたヒラリー・スワンクなら,助演女優賞は「17歳のカルテ」(監督/ジェームス・マンゴールド)で精神障害者リサを演じたアンジェリーナ・ジョリーということで,“障害者映画の時代”の健在ぶりを見せつけた.
1967年,自傷に走る17歳のスザンナ(ウィノナ・ライダー)は,アスピリン1瓶とウオッカ1本を飲み病院にかつぎこまれる.そして,父の友人の医師の勧めで精神病院に入院する.物語はここから始まるが,一言でいえば60年代の精神病院を舞台にした青春群像ものである.ペトラ・クラークの「恋のダウンタウン」をはじめオールディズがふんだんに使われ,リクエストマニア(小5~6の頃,ラジオから自分の名前が流れることに無上の喜びを感じ,73回までカウントして卒業)だった私にはテーマの重さとは別に心ときめく世界.
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.