巻頭言
「バリアフリー」な社会へ
山鹿 眞紀夫
1
1熊本大学医学部付属病院理学療法部
pp.999
発行日 2000年11月10日
Published Date 2000/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109347
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急速な高齢社会の進行とあいまって,近年,高齢者や身体障害者の社会参加が謳われるなか,“バリアフリー”という言葉も随分浸透してきたように思われる.ちょっと前までは「障壁の除去」など必ず和訳が添えられていた言葉が,もう一般に認知されてきている.
住宅金融公庫の最優遇融資条件の一つにバリアフリーが取り上げられ,住宅メーカーのCMでもバリアフリーという言葉が氾濫している.1994年9月ハートビル法の制定,さらに2000年施行予定の交通バリアフリー法ではバリアフリーが義務化されることになり,公共施設を中心に建物のバリアフリー化も進められている.
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