資料
札幌市におけるバリアフリーの現状と課題に関する考察
新井 明日奈
1
,
勝亦 百合子
1
,
紺野 圭太
1
,
玉城 英彦
1
1北海道大学大学院医学研究科社会医学専攻予防医学講座老年保健医学分野
pp.637-641
発行日 2003年8月1日
Published Date 2003/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100937
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近年わが国では,「バリアフリー」や「ユニバーサルデザイン」という言葉とともに「福祉のまちづくり」が社会福祉施策の中で積極的に推進されている.その背景には,1970年代からの高齢化の進展や,1981年の国際障害者年をきっかけとした障害者の社会参加促進によって,福祉に対する社会的な需要や関心が高まり,地域福祉およびまちづくりへの課題が明確化してきたことがある.
法律面でも,「ハートビル法(高齢者,身体障害者等が円滑に利用できる特定建築物の建築の促進に関する法律)」(1994年制定)によって,「バリアフリー」の概念が初めて法律内に位置付けられた.各自治体においても「福祉のまちづくり条例」によって,基盤整備が徐々になされてきている.また2000年には公共交通機関を利用した移動の利便性を促進する「交通バリアフリー法(高齢者,身体障害者等の公共交通機関を利用した移動の円滑化の促進に関する法律)」が施行された.
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