Japanese
English
特集 リハビリテーションの効果
パーキンソン病
The Effects of Physical Training in Patients with Parkinson Disease.
中馬 孝容
1
,
眞野 行生
1
Takayo Chuma
1
,
Yukio Mano
1
1北海道大学大学院医学研究科リハビリテーション医学
1Department of Rehabilitation and Physical Medicine, Hokkaido University School of Medicine
キーワード:
パーキンソン様歩行
,
外発性随意運動
,
転倒
,
EBM
Keyword:
パーキンソン様歩行
,
外発性随意運動
,
転倒
,
EBM
pp.805-810
発行日 2000年9月10日
Published Date 2000/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109307
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はじめに
パーキンソン病の発病率は,人口10万人当たり約50~100人といわれており,全国では10万人と推定されている.
筆者らは,北海道在住のパーキンソン病患者325名(男性45.0%,女性55.0%,平均年齢68.3±8.5歳)に転倒に関するアンケート調査を行った.全体の85.9%の者が歩きにくいと訴え,78.0%の者がバランスを崩しやすいと答えている.
パーキンソン病では,姿勢反射障害,動作緩慢,無動,寡動がみられ,転倒への危険性が高く,患者にとってADLの阻害因子としては重大なものである.パーキンソン病の治療として,薬物療法,外科的治療,リハビリテーション訓練などがあるが,今回はリハビリテーション訓練について重点的に述べる.
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