巻頭言
“リハビリテーション専門医”をめぐって
蜂須賀 研二
1
1産業医科大学リハビリテーション医学講座
pp.413
発行日 2000年5月10日
Published Date 2000/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109223
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昨年,鹿児島市で開催された第36回日本リハビリテーション医学会学術集会の総会で,リハビリテーション専門医受験に際し認定施設における研修歴や症例報告に関する特例が可決された.これは専門医試験を受験したいが研修歴や研修症例が規定を満たしていないために受験を断念した者を救済し,専門医資格を取りやすくする臨時的な措置である.今回の措置は,認定委員会で検討され,評議員を対象としたアンケートで会員の意向を調査し,理事会で審議され,評議員会で承認され,総会で可決されたので,手続き上なんら問題はない.しかし,教育機関で専門医養成を行い,地域医師会会員やリハビリテーション関係者に対して教育・広報活動を地道に行っている者にとっては,心情的には複雑な思いが残る.
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