書評
鈴木重行 編著―IDストレッチング
大道 等
1
1国際武道大学大学院スポーツ医科学系
pp.73
発行日 2000年1月10日
Published Date 2000/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109149
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書名にあるIDとは何かについての説明は本書に譲るが,聞き慣れたようで新奇なこの接頭語は,チョット手にしてみたくなる演出効果をあげていよう.ストレッチという言葉も体育授業用語として,ここ20年言い古された感が強いものの,本書の伸張性という概念をもとに考え直すと新鮮にリバイバルする.
国武大でトレーナーやスポーツ医科学を専攻する学部生や院生に本書の印象を求めたり,書評を書いてもらったところ(詳しくは「体育の科学」誌1999年9月号拙論),1)今までとは何か違う見映え,2)写真が多く解剖図が常に並列されていて勉強しやすい,3)生理学の専門的知識も必要で精読を要する,4)トレーナーには良い本だが選手が傷害を負った患者の立場からは難解なリハ書,等の感想が寄せられた.
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