Japanese
English
講座 老化と心身機能
6.骨・関節の老化とその予防
Age-related Change in Bone and Joint, and Prevention of Degeneration.
松本 忠美
1
,
八幡 徹太郎
2
,
山田 泰士
1
Tadami Matsumoto
1
,
Tetsutaro Yahata
2
,
Hiroshi Yamada
1
1金沢大学医学部整形外科
2金沢大学医学部付属病院理学療法部
1Department of Orthopaedics, Kanazawa University, School of Medicine
2Department of Physical Medicine and Rehabilitation, Kanazawa University, School of Medicine
キーワード:
老化
,
骨粗鬆症
,
変形性関節症
,
運動療法
Keyword:
老化
,
骨粗鬆症
,
変形性関節症
,
運動療法
pp.1151-1157
発行日 1998年12月10日
Published Date 1998/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108823
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はじめに
近年,平均寿命が延びるに伴い,高齢者の生活様式,生活観が変化し,日常生活および社会生活における活動性が高くなっている.そこで問題となるのは,加齢に伴う生理的な運動機能低下および老人性疾患であり,それにより活動の制限を受けることである.運動機能低下をきたす原因は,呼吸循環器系などの内科的疾患,脳血管障害などの脳外科的疾患,痴呆などの精神的疾患,骨折・変形性関節症などの整形外科的疾患と多様であるが,そのなかでも運動機能低下の直接的な原因となるのは骨・関節疾患である.
今回は,老化によって生じる骨・関節の変化と,それが運動機能低下にどう影響するかを説明し,さらに機能低下防止策を述べる.
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