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身体障害者のケアマネジメント―身体障害者介護等支援サービス指針
The Guidelines for Care Management of Persons with Physical Disabilities.
三友 敬太
1
,
奥野 英子
2
1厚生省大臣官房障害保健福祉部企画課
2筑波大学大学院教育研究科リハビリテーションコース
pp.993-996
発行日 1998年10月10日
Published Date 1998/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108784
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はじめに
1995年12月に策定された「障害者プラン~ノーマライゼーション7か年戦略」において,7つの視点の第一である「地域で共に生活するために」が,またその中に「介護等のサービスの充実」があげられた.高齢者を対象とする介護保険制度が検討されているなかで,身体障害者福祉審議会は1996年6月に,厚生大臣に対して「介護保険制度の創設に際して」の意見具申をした.
その内容は,障害者施策のうち,介護ニーズへの対応について介護保険制度との関連において,「①障害者施策が公の責任として公費で実施すべきとの関係者の認識が強い,②身体障害者以外の障害者施策が一元的に市町村で行われていない,③障害者の介護サービスの内容は高齢者に比べて多様であり,これに対応したサービス類型を確立するには十分な検討が必要である,④保険移行に当たっては,障害者の介護サービスをはじめとして現行施策との調整が必要である」等により,障害者の介護については当面,従来通りの公費負担により実施し,障害者プランによって介護サービス等のより良い提供体制を整備することが望ましいとした.
このような意見具申が出されたことにより,高齢者と比較して遜色のないサービスを提供するための方法として,障害者を対象とするケアマネジメントの検討が行われている.
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