特集 公衆衛生活動と福祉の論理
福祉の論理
身体障害者
原田 政美
1
1東京都心身障害者福祉センター
pp.10-14
発行日 1972年1月15日
Published Date 1972/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401204402
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「しあわせ」ということ
筆者が勤務している東京都心身障害者福祉センターは,その名のごとく障害者の福祉を図る第一線機関であるが,実はその福祉というのが何であるのか,人により考え方がまちまちで,はっきりしない.
もっとも素朴的な見解として,障害者がしあわせ(幸福)になるようにしてあげることだという.障害児を持つ親の切なる願いは「この子をしあわせにしたい」であり,選挙の折に立候補者が叫ぶのは「障害者のためにしあわせを実現します」である.
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