書評
上田礼子 著―発達のダイナミックスと地域性―岩手/東京/沖縄'72-'97
万歳 登茂子
1
1和田内科病院・名古屋市
pp.838
発行日 1998年9月10日
Published Date 1998/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108747
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タイトルの「発達のダイナミックス」とは,人間の発達は可塑性あるいは強靱性を備えていて,たとえ初めは遅れていても,その後の経過で遅れをとりもどしたり,親子関係に種々の変化をきたしたりするダイナミックな性質,と著者はとらえている.
1972年から1997年までの非常に長期にわたる数多くの調査をまとめたものである.著者は本著の中で,発達の縦断的研究という言葉を使い,従来日本においては,横断的研究が主であったと述べている.
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