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短報
他動運動で体験した膝関節角度を再現する動作の正確性に関する研究―関節角度の違いが再現能力検査の正常値に与える影響
Study on the Acuity to Reproduce a Passively Set Joint Angle in Active Range of Motion: The Effect of the Variety of a Set Joint Angle on the Ability to Reproduce a Set Joint Angle in Normal Subject.
平野 弘之
1
,
荻野 利彦
1
,
杉原 敏道
2
Hiroyuki Hirano
1
,
Toshihiko Ogino
1
,
Toshimichi Sugihara
2
1山形大学医学部整形外科学教室
2山形医療技術専門学校
1Department of Orthopedics, Yamagata University School of Medicine
2Yamagata College of Medical Arts and Science
キーワード:
関節固有感覚
,
他動運動
,
自動運動
,
拮抗筋
,
電気関節角度計
Keyword:
関節固有感覚
,
他動運動
,
自動運動
,
拮抗筋
,
電気関節角度計
pp.475-477
発行日 1998年5月10日
Published Date 1998/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108662
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はじめに
固有感覚障害がある症例に対し,他動的に体験した関節角度を正確に再現するという訓練を行うことが多い.その障害程度や訓練効果を判定するために,関節角度の再現能力の正確な評価が必須である.しかし,訓練に用いる動作には自動運動または他動運動があり,関節運動範囲をどう設定するかという問題もある.このような条件の違いが関節角度の再現能力の評価の結果に影響する可能性がある.
本研究の目的は,他動運動で体験した関節角度を自動運動で再現する課題において,角度の違いによる差があるか否かを検討することである.健常者を対象に膝関節角度の再現能力を測定した結果,屈曲角度の大きさが本検査の正常誤差に有意に影響することがわかった.
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