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はじめに
筆者の勤務する学校は,県立整肢医療センター(以下,医療センター)に隣設されている肢体不自由養護学校である.医療センター内の肢体不自由児施設および重症心身障害児施設から,廊下を通って通学してくる小学部・中学部・高等部の児童・生徒と,医療センター外からの一部の通学生および訪問教育の対象の子どもたちが学んでいる.
本校の基本的な教育課程は2系統である.そのひとつは,通常の小・中学校および高等学校(普通科)に準じた学習内容を行う課程であり,便宜上「準ずる学級」とか「普通学級」と呼んでいる.もう一方は,児童・生徒の学習内容の該当学年を少し下げたり一部の教科や領域を併せた内容を行う課程で,同様に「重複学級」と呼んでいる.
前者は,知的な障害を伴わない肢体不自由児を対象とし,後者は,個々に対するきめ細かい学習内容の配慮を要する知的な障害を併せ持つ児童生徒を対象としている.いずれも,文部省の学習指導要領に基づいて,児童・生徒の実態に応じた学級編成がなされている.
本校のパソコンの導入実態については,平成2年度から順次整備がされてきたが,新旧の機種が入り混じった状態で授業等で利用されている.
機種別に列記すると,小学部高学年普通学級に日本電気製デスクトップ型Windows95機が1台,中学部理科授業用に一体型Machintoshが1台,高等部数学科に日本電気製ノート型Windows95機1台が配置されており,学校全体としてMachintoshが7台とWindows機3台(日本電気製)がコンピュータ室に配置されている.また,同コンピュータ室には,後に述べる高等部情報処理の授業用に,OS8を載せたMachintosh1台とWindows95とOS/2を載せた手作りのAT互換機がそれぞれ併置されている.これらは,ダイアルアップでインターネットに接続できる環境にある.
(本県は県教委の事業として,県立高等学校・盲学校・聾学校・養護学校にはパソコン通信利用のための電話回線および端末機が設置されており,通信に必要な予算措置もされている.また,各校にNIFTY SERVEのIDを割り当ててあるので,そのままハイパーロードを使ってインターネット接続が可能である.)
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